講談社ゲームクリエイターズラボは2026年10月14日、ホラーアドベンチャー『1999トコヨビル』を11月10日にPC(Steam)向けに発売すると発表した。同日から第一章を収録した無料体験版の配信も始まり、約2時間を目安に物語の導入を試せる。
物語の舞台は1999年12月、人が消えると噂される屋内遊園地「トコヨビル」。記憶を失った少年・灯良(あきら)は、危険な同僚たちと住み込みで働くことになる。彼らの機嫌を損ねずに過ごすため、まず相手の部屋へ忍び込み、秘密を探し出すという変わった人間関係がゲームの軸だ。
「空き巣」で同僚の秘密を集める
探索はローポリゴンで描かれた360度の背景をポイント&クリックで調べる形式。灯良が得意とするピッキングを使い、同僚の私室へ入り込んで手掛かりを探す。単に鍵を開けて進む謎解きではなく、危険人物との付き合い方を知るために探索を行う点が独特だ。
施設そのものも巨大な水槽に囲まれた奇妙な屋内遊園地で、そこでは占い師や水槽飼育員、ヒーローショーの出演者などが暮らしている。1990年代末の雰囲気を残した場所と、現実離れした共同生活の取り合わせが不穏さを生み出している。

会話の選択一つでデッドエンドも
秘密を集めた後は、Live2Dで表現された人物との会話へ進む。プレイヤーの選択によって反応が変わり、相手の機嫌を損ねると即座にデッドエンドとなる場合もある。探索で得た情報が、その後の会話に生きる構造だ。
ただし、相手について知っていれば何を話しても安全というわけではない。公式説明では、相手を知りすぎたこと自体が疑いを招く可能性も示されている。好感度をただ上げる会話ゲームではなく、情報を出す加減を判断する心理的な駆け引きが特徴といえる。

ローポリ探索とLive2Dを切り替え
探索画面は立体的な空間を見渡すローポリゴン表現で、会話場面は表情の変化を見せるLive2Dを採用する。見た目の異なる二つのパートを繰り返すことで、見知らぬ場所を調べる緊張感と、相手の表情を読む緊張感を切り替えて味わえる。
音楽は『ダレカレ』のサウンドトラックを手掛けたナカシマヤスヒロ氏が担当。主人公の心情に合わせて曲調が途切れず変わる演出も予告されている。演出が実際にどう機能するかは、公開された体験版で確かめられる。

体験版は第一章を最後まで遊べる
Steam体験版には第一章を丸ごと収録し、想定プレイ時間は約2時間。日本語、英語、簡体字に対応し、製品版の国内発売日は11月10日と案内されている。なお、Steamの英語表示では発売日が11月9日となっており、地域やストア表示による日付の差には注意したい。
製品版の日本向け価格は今回の発表には記載されていない。また、公式は暴力的・ショッキングな場面や自殺に関する描写を含むと注意を促している。興味を持った人は、購入を決める前に無料体験版で作品の雰囲気と表現の強さを見ておくとよさそうだ。



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