2026年9月4日、約20年ぶりとなるシリーズ完全新作『鬼武者 Way of the Sword』が発売される。
20年ぶりの新作をきっかけに『鬼武者』を思い返した人もいれば、「名前は知っているけれど遊んだことはない」という人もいるだろう。そこで気になるのが、過去の『鬼武者』を知らないまま新作から始めても良いのか、歴代シリーズから遊ぶならどの順番が理解しやすいのかということだ。
先に結論を言ってしまえば、『鬼武者 Way of the Sword』から始めても問題ない。過去シリーズとは直接つながらない新しい世界観で作られており、旧作の予習を前提とした作品ではないことが開発陣から明言されている。ただし、これを機に昔の『鬼武者』にも触れてみたいなら話は別だ。初代から続く作品にはつながりがあり、現在は初代『鬼武者』と『鬼武者2』のリマスター版も比較的手軽に遊べる。
この記事では、ネタバレをできるだけ避けながら、『鬼武者』シリーズを今から遊ぶ場合のおすすめの順番と時系列、新作『Way of the Sword』との関係を整理していく。
▼『鬼武者 Way of the Sword』最新情報まとめ、どんなゲーム?発売日・難易度・ボリューム・価格
『鬼武者 Way of the Sword』から始めても大丈夫

シリーズ最新作『鬼武者 Way of the Sword』は、2026年9月4日にPS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PC向けに発売される剣戟アクションゲームだ。主人公は宮本武蔵。江戸時代初期の京都を舞台に、鬼の力を得た武蔵と幻魔との戦いが描かれる。登場人物や舞台は異なるが、主人公が鬼の篭手を得るところから物語が始まるのはお馴染みの展開だ。
シリーズ作品ではあるものの、初代から続いてきた物語の「5作目」と考える必要はない。
開発陣は『Way of the Sword』について、初めて『鬼武者』に触れる人でも楽しめるよう世界観を新しく構築しており、従来シリーズとの直接的なつながりはないと説明している。タイトルをナンバリングにしなかった理由についても、「今からでも始められる鬼武者」であることを強調したかったと語っている。そのため、「『鬼武者3』や『新 鬼武者』まで終わらせておかないと新作の話が分からない」と心配する必要はない。『Way of the Sword』が気になっているのであれば、そのまま新作から始めて大丈夫だ。
一方で、鬼の篭手、幻魔、一閃、敵を斬る“バッサリ感”といったシリーズを象徴する要素は受け継がれている。過去作を知っていれば、「これが現在の技術でこうなったのか」という楽しみ方はできるだろう。
過去の『鬼武者』シリーズを遊ぶなら発売順がおすすめ
『Way of the Sword』とは別に、これまでの『鬼武者』を最初から遊んでみたいなら、基本的には発売された順番で問題ない。
本編として押さえておきたいのは次の4作品だ。
- 『鬼武者』(2001年・PS2)
- 『鬼武者2』(2002年・PS2)
- 『鬼武者3』(2004年・PS2)
- 『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』(2006年・PS2)
そして2026年の『鬼武者 Way of the Sword』へ続く。
ただし、『Way of the Sword』だけは前4作品から物語がそのまま続いているわけではない。したがって「1→2→3→新 鬼武者→Way of the Sword」と5作品すべてを順番に攻略する必要があるわけではない。過去シリーズを追うなら「1→2→3→新 鬼武者」。最新作だけが目的なら『Way of the Sword』から。この二つを分けて考えると分かりやすい。
『鬼武者』の時系列も基本的には発売順で追える
「鬼武者 時系列」で調べている人にとっても、基本的な考え方は同じだ。過去4作品については、発売順に遊んでいけば物語の流れを追うことができる。
初代『鬼武者』の物語は、1560年の桶狭間の戦いから始まる。主人公の明智左馬介は、その翌年に起きた稲葉山城の異変へ巻き込まれ、そこで鬼や幻魔との戦いが始まっていく。

『鬼武者2』では主人公が柳生十兵衛へ交代するが、世界そのものがリセットされるわけではない。前作から時代が進み、幻魔王となった織田信長との戦いが続いている。主人公をはじめ多くの登場人物が入れ替わるため、『2』から遊んでも物語は理解できる作りだが、シリーズ全体を追うなら初代からの方が流れは分かりやすい。

続く『鬼武者3』では再び明智左馬介が主人公となり、1582年の日本と2004年のフランスという二つの時代が物語の舞台になる。ジャン・レノをモデルにしたジャック・ブランも主人公として登場し、左馬介とともに幻魔王・織田信長との戦いへ挑む。実は私の『鬼武者』初プレイは『鬼武者3』であったが、物語からアクションまで十分に楽しめたのを覚えている。

ここまでが、特に「織田信長と幻魔」を大きな軸として展開してきた流れだ。
『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』では時代がさらに先へ進み、物語の中心も信長から豊臣秀吉の時代へ移る。過去シリーズの世界観を受け継ぎながら、新主人公・蒼鬼を中心とした新しい物語が描かれる。カプコン関係者も後年、『鬼武者』で信長を描いた後、『新 鬼武者』では豊臣秀吉政権の物語へ進んだと振り返っている。
こうして見ると、過去シリーズは時系列順に並べ直す必要がほとんどない。素直に発売順で遊べばいい。一方で世界観や大きな物語は継続しているものの、作品ごとに主人公や中心人物が変わるため、それぞれ単独でも入りやすい構成になっている。これが『鬼武者』の遊びやすさにもつながっていると言える。
2026年に今から遊びやすいのは『鬼武者』と『鬼武者2』
問題は順番よりも、PS2で発売されたタイトルであることから「現在どうやって遊ぶのか」かもしれない。
初代『鬼武者』にはPS4、Nintendo Switch、Xbox One、Steam向けのリマスター版がある。オリジナル版からグラフィックが高解像度化されたほか、16:9のワイド画面、アナログスティックによる移動、最大60fpsなどに対応している。昔のゲーム特有の操作感が苦手な人でも、PS2版から改善され、操作しやすくなっている。
さらに2025年5月には『鬼武者2』もリマスターされ、PS4、Nintendo Switch、Xbox One、Steam向けに発売された。これによって2026年現在、シリーズ最初の2作品まではかなり遊びやすい状況になっている。

一方、『鬼武者3』と『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』には、初代や『2』と同じような現行環境向けリマスター版がまだない。『新 鬼武者』のオリジナル版は2006年にPS2向けとして発売された作品であり、シリーズを最後まで現在のゲーム機だけで簡単に追える状態にはなっていない。その意味でも、これから初めて『鬼武者』に触れる人が「全作品を順番に遊んでから新作へ」と考える必要はないだろう。
『幻魔 鬼武者』や『鬼武者 無頼伝』も遊ぶ必要はある?
『鬼武者』には本編4作品以外にも、『幻魔 鬼武者』『鬼武者 無頼伝』『鬼武者 Tactics』『鬼武者Soul』といった派生作品が存在する。シリーズ作品を調べているとこれらも一覧に出てくるため、「全部遊ばないといけないのか」と思うかもしれないが、本編の物語を追うことが目的なら必須ではない。
『幻魔 鬼武者』は、初代『鬼武者』をベースに新たな敵やステージ、敵との魂の奪い合いといった要素を追加したXbox向け作品。単純な移植ではなく、難易度も含めてゲーム内容にかなり手が加えられている。現在販売されている初代『鬼武者』のリマスター版には、『幻魔 鬼武者』で追加されたこれらの要素は収録されていない。
『鬼武者 無頼伝』は、明智左馬介や柳生十兵衛などシリーズのキャラクターを操作して戦うPS2向けの対戦アクションゲーム。最大4人での対戦に対応し、宮本武蔵や佐々木小次郎も登場するなど、本編とは違った“お祭りゲーム”的な作品となっている。
『鬼武者 Tactics』は、ゲームボーイアドバンス向けに発売されたシミュレーションRPGだ。鬼の血を引くオリジナル主人公・王仁丸を中心に、複数のユニットを動かすターン制バトルで幻魔と戦っていく。『鬼武者』の世界観を使いながら、アクションではなく戦術性を重視したゲームになっている。
そして『鬼武者Soul』は、シリーズのキャラクターを使った戦国シミュレーションRPGとして展開されたオンライン作品。プレイヤー自身が戦国大名となり、国を発展させたり武将を育成したり、ほかのプレイヤーと合戦したりと、本編の『鬼武者』とは大きく異なるゲームシステムが採用されていた。
いずれも『鬼武者』というIPを違ったジャンルへ広げた作品ではあるものの、「『Way of the Sword』の前に何を遊べばいい?」という観点では、ここまで追いかける必要はない。シリーズの歴史そのものに興味が出てきたら、こうした派生作品も存在したことを覚えておく程度で十分だろう。
結局、『鬼武者』はどれから遊べばいい?
ここまで紹介してきた内容を踏まえると、選び方はそれほど難しくない。
『鬼武者 Way of the Sword』が気になってシリーズを知ったのであれば、そのまま『Way of the Sword』から始めて問題ない。過去作とは直接つながらない新しい世界観なので、予習なしでも遊べる。一方、「せっかくだから昔の鬼武者も知りたい」という人には、リマスター版の初代『鬼武者』から始めるのがおすすめだ。初代から『2』までは現在でも遊びやすく、シリーズを象徴する鬼の篭手や幻魔、一閃、“バッサリ感”といった要素がどこから始まったのかも分かる。
過去シリーズの物語そのものを追いたいなら、『鬼武者』→『鬼武者2』→『鬼武者3』→『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』の発売順が基本となる。
20年ぶりの新作が出るからといって、20年以上前のゲームをすべて予習する必要はない。新作から入るのもよし、リマスターされた初代からシリーズの歴史を辿るのもよし。『Way of the Sword』の登場によって、2026年はいまから『鬼武者』を始めるにはちょうどいいタイミングになったと言えそうだ。

