2026年10月8日、『KINGDOM HEARTS Collection [I~III]』がNintendo Switch 2、PS5、Xbox Series X|S、Windows向けに発売される。
『キングダム ハーツ』といえば、ディズニーの世界を冒険できるスクウェア・エニックスの人気RPGシリーズだ。名前は知っていても、『作品が多すぎて何から遊べばいいのか分からない』『ストーリーが複雑そう』と感じて、これまで手を出してこなかった人もいるのではないだろうか。
今回のCollectionは、そんな人にとってシリーズをまとめて追える機会になる。特にNintendo Switchでは、従来のクラウド版からゲーム機本体で動作する通常のダウンロード版へ変わるのが大きい。さらに2027年後期には最新作『KINGDOM HEARTS IV』も予定されており、今からシリーズを振り返る意味も出てきた。
まずは、今回のCollectionの内容をまとめた公式発表トレーラーを見ておくと分かりやすい。
そもそも『キングダム ハーツ』とは?
『キングダム ハーツ』は、ディズニーとスクウェア・エニックスから生まれたアクションRPGシリーズ。第1作は2002年にPlayStation 2向けとして発売された。
主人公は、鍵のような形をした武器『キーブレード』を手にする少年ソラ。ドナルドやグーフィーと仲間になり、『アラジン』『美女と野獣』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『トイ・ストーリー』『アナと雪の女王』など、ディズニーやピクサー作品をモチーフにした世界を巡っていく。
ディズニーキャラクターが登場するため一見すると子ども向けにも見えるが、ゲームそのものは本格的なアクションRPGだ。キーブレードによる攻撃や魔法、仲間との連携などを組み合わせながら敵と戦い、それぞれの世界を冒険していく。
![KINGDOM HEARTS Collection [I~III] 公式キービジュアル](https://timetraveler.blog/wp-content/uploads/2026/10/visual_pc.webp)
そしてシリーズが長く続いている理由のひとつが、ディズニー作品を巡るだけでは終わらない独自のストーリーにある。
ストーリーはどんな話? かなりざっくり説明すると
物語の始まりは、ソラが暮らしていたデスティニーアイランド。ある出来事によって故郷が闇に飲み込まれ、幼なじみのリク、カイリとも離ればなれになってしまう。
同じ頃、ディズニーキャッスルから王様ミッキーが姿を消していた。王様を探すドナルドとグーフィー、そしてリクとカイリを探すソラが出会い、3人でさまざまな世界を巡る旅が始まる。
最初は『離ればなれになった友達を探す』という比較的分かりやすい物語だが、シリーズが進むにつれて『心』や『記憶』、光と闇、謎の組織『XIII機関』、キーブレード使いたちの過去などが絡み合っていく。さらに複数の主人公や異なる時代の出来事まで関係してくるため、『キングダム ハーツはストーリーが複雑』と言われる理由もこのあたりにある。
ただ、最初から設定を全部理解しておく必要はない。第1作のソラとドナルド、グーフィーの旅から順番に追っていけば、物語が少しずつ広がっていく構造になっている。
第1作だけで590万本以上!シリーズ累計3900万本超えの人気作
『キングダム ハーツ』は、ディズニーとスクウェア・エニックスのコラボレーションという話題性だけで終わった作品ではない。
スクウェア・エニックスによると、第1作『KINGDOM HEARTS』は『FINAL MIX』や廉価版を含め、2007年時点で世界累計590万本以上を出荷。その後もシリーズ作品が続き、2026年3月末時点ではシリーズ全体で累計3900万本以上を出荷・販売している。
2019年に発売された『KINGDOM HEARTS III』も発売直後に世界累計500万本を突破しており、2002年の第1作から20年以上続くスクウェア・エニックスの代表的シリーズのひとつになっている。
今回のCollectionは、その長いシリーズを現在のゲーム機でもまとめて遊べるようにしたものだ。
『KINGDOM HEARTS Collection [I~III]』には何が?
名前だけを見ると『I』『II』『III』の3本セットに思えるが、実際の内容はもっと多い。
Collectionには『KINGDOM HEARTS -HD 1.5+2.5 ReMIX-』『KINGDOM HEARTS HD 2.8 Final Chapter Prologue』『KINGDOM HEARTS III+Re Mind』の3作品がまとめられており、その中に複数のゲームと映像作品が収録されている。
![Nintendo Switch 2版 KINGDOM HEARTS Collection [I~III] 公式商品画像](https://timetraveler.blog/wp-content/uploads/2026/10/POT-P-ABU8A_P_001.jpg)
第1作の『KINGDOM HEARTS FINAL MIX』や『KINGDOM HEARTS II FINAL MIX』だけでなく、『Re:Chain of Memories』『Birth by Sleep FINAL MIX』『Dream Drop Distance HD』『0.2 Birth by Sleep』なども含まれる。『358/2 Days』『Re:coded』『χ Back Cover』についてはゲームそのものではなく、物語を追うための映像コンテンツとして収録されている。
ここは初めて遊ぶ人ほど注意したいところだ。タイトルに『I~III』と入っていても、単純にナンバリング3作品だけを遊べば物語がすべて分かるシリーズではない。外伝のように見える作品にも、本編へつながる重要な出来事がかなり含まれている。
Switch 2版最大の違いは『クラウド版ではなくなった』こと
今回、特に大きく変わるのがNintendo Switch 2版だ。
これまでNintendo Switchで配信されていた主要な『キングダム ハーツ』シリーズは『Cloud Version』だった。ゲーム映像をインターネット経由で受信して遊ぶ方式のため、常時安定したインターネット接続が必要で、通信環境によっては遅延などの影響も受ける。
Switch 2版では、このCloud Versionではなくゲーム機側で動作するネイティブ版へ変更された。これによって自宅の通信環境を常に気にしながらプレイする必要がなくなり、携帯モードで『キングダム ハーツ』を遊ぶというSwitch系ハード本来の使い方もしやすくなる。

なお、従来のCloud Versionは2026年6月9日に販売を終了しており、サービス自体も2027年6月9日に終了予定。Cloud Versionを所有しているユーザーには対象タイトルの割引が用意され、セーブデータの引き継ぎにも対応する。
Switchで遊びたかったものの、クラウドゲームという点が気になって見送っていた人にとっては、今回のSwitch 2版はかなり大きな変化と言えそうだ。
パッケージ版でも138GB以上必要。ゲームキーカードには注意
一方、Switch 2版には購入前に知っておきたい注意点もある。
パッケージ版は、ゲームデータそのものをカードへ収録した通常のゲームカードではなく『ゲームキーカード』を採用する。初回プレイ時にゲームデータをダウンロードする必要があり、『KINGDOM HEARTS Collection [I~III]』では138GB以上の空き容量が必要になる。
パッケージ版を買えば本体ストレージをほとんど使わずに遊べる、というわけではない。Switch 2本体にほかの大容量ゲームをいくつも入れている場合は、購入前に空き容量を確認しておいた方がいいだろう。
ゲームキーカードについては、別の記事で詳しく解説している。仕組みがよく分からない場合はそちらも参考にしてほしい。
初めてなら、どの順番で遊べばいい?
『キングダム ハーツ』を初めて遊ぶ場合、ストーリーの時系列だけを見て作品を並べ替えるより、基本的にはシリーズが明かしていった順番に追った方が分かりやすい。
まず『KINGDOM HEARTS FINAL MIX』から始め、続いて『Re:Chain of Memories』、『KINGDOM HEARTS II FINAL MIX』へ進む。その後、『358/2 Days』の映像や『Birth by Sleep FINAL MIX』『Re:coded』、『Dream Drop Distance HD』などを経て、『KINGDOM HEARTS III』へ進んでいく形だ。
少しややこしいのは、Collection内には時系列上もっと昔を描いた作品も含まれていること。最初から完璧な時系列順を理解しようとすると、むしろ分かりづらくなりやすい。少なくとも初めてなら、第1作のソラの旅から始めればいい。
そして『IIの次はIII』とナンバリングだけを飛び飛びに遊ぶより、間にある作品も追った方が『III』で登場する人物や出来事を理解しやすい。
2027年に『KINGDOM HEARTS IV』、今始める意味もある
今回のCollectionが発売されるもうひとつの理由として見逃せないのが、シリーズ最新作『KINGDOM HEARTS IV』の存在だ。
『KINGDOM HEARTS IV』は2027年後期発売予定で、Nintendo Switch 2、PS5、Xbox Series X|S、PC向けに展開される。『III』で第1作から続いてきた『ダークシーカー篇』が一区切りとなり、『IV』では新しい物語が始まる。
公開されている情報では、ソラは現代の東京を思わせる『クァッドラトゥム』という世界で目を覚ます。一方、ドナルドとグーフィーは行方の分からなくなったソラを探しており、新たなディズニー&ピクサー作品として『リメンバー・ミー』の世界が登場することも発表されている。
『IV』については、2026年6月に公開された最新ティザートレーラーでクァッドラトゥムや新たなバトルの一端を確認できる。
2027年3月にはシリーズ25周年も迎える。これまで『キングダム ハーツ』を気にはしていたものの、『今さらシリーズを最初から追うのは大変そう』と感じていた人にとって、今回のCollectionは『IV』へ向けて追いつくための区切りのいいタイミングでもある。
では、どんな人なら今から遊ぶ価値がある?
今回のCollectionと特に相性が良さそうなのは、まず『キングダム ハーツ』を一度も遊んだことがない人だ。シリーズの主要作品をまとめて入手できるため、途中の作品を個別に探す必要がない。
PS2時代に『I』『II』だけ遊んだ人にとっても面白い。昔遊んだ記憶はあるものの、その後の携帯ゲーム機向け作品や『III』までは追っていないという人なら、知らなかった物語を含めて振り返ることができる。
そしてSwitchユーザーの中でも、従来版がクラウド方式だったため購入を見送っていた人には今回の変更が大きい。反対に、すでにPS4やPCなどで同じ作品を所有している場合は、『Switch 2で持ち歩いて遊びたいか』が買い直すかどうかの判断材料になりそうだ。
『KINGDOM HEARTS IV』まで約1年。シリーズを最初から遊ぶには決して短い作品数ではないが、これまで気になりながら入り口を見つけられなかった人には、ちょうどいい機会なのかもしれない。
『KINGDOM HEARTS Collection [I~III]』発売情報
『KINGDOM HEARTS Collection [I~III]』は2026年10月8日発売。対応機種はNintendo Switch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Microsoft Store on Windowsで、Collectionの価格は税込1万1000円。
Nintendo Switch 2ではパッケージ版とダウンロード版が用意され、パッケージ版はゲームキーカードとなる。各タイトルは単品でのダウンロード販売も予定されている。
20年以上続いてきたシリーズだけに、今から全部追うとなるとかなりのボリュームになる。それでも、クラウド版ではなくなったSwitch 2版の登場と、2027年の『KINGDOM HEARTS IV』という二つの理由が重なった今は、『キングダム ハーツってどんなゲームなんだろう』と思っていた人がシリーズを始めるタイミングとしては悪くなさそうだ。


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