ディースリー・パブリッシャーは9月10日、ホラーアドベンチャー『学校であった怖い話』『晦-つきこもり』のNintendo Switch版を発売した。
1990年代にスーパーファミコンで登場した2作品をSwitchへ移植したもので、実写を使った独特のグラフィックや、語り部から怪談を聞きながら選択肢によって物語が変化していくゲームシステムをそのまま収録。新たにクイックセーブ・ロード、巻き戻し、ゲームスピード変更といった機能が追加され、オリジナル版より遊びやすくなっている。
90年代を代表する和製ホラーADVがSwitchで復活

『学校であった怖い話』は、1995年8月4日にスーパーファミコン向けに発売されたホラーアドベンチャー。高校の新聞部が「学校の七不思議」を特集するために7人の語り部を集めるものの、当日姿を見せたのは6人だけ。まだ現れない7人目を待たず、集まった生徒たちがそれぞれ学校にまつわる怪談を語り始める。

『晦-つきこもり』は翌1996年3月1日に発売。祖母の七回忌で田舎の本家へ集まった親戚たちが、「七回忌の晩に怖い話をすると死者が蘇る」という話をきっかけに、それぞれの怪談を披露していく。学校を舞台とした前作に対し、病院やデパート、屋敷、林間学校など、さまざまな場所を題材とした怪談が展開される。
どちらも派手なアクションや怪物との戦闘で恐怖を演出する作品ではなく、人が語る怪談と実写画像を組み合わせ、日常の延長にあるような不気味さを描いているのが特徴だ。
語り部の順番や選択肢で怪談そのものが変化
ゲームでは、集まった語り部から順番に怪談を聞いていく。しかし、単純に複数の短編を順番に読むだけではない。
誰から先に話を聞くかによって、その人物が語る怪談の内容が変化。さらに物語の途中に現れる選択肢によって展開や結末が分岐するため、同じ語り部を選んでもプレイするたびに異なる話へ進むことがある。ゲームの進め方によって最終シナリオも変わり、特定の条件を満たすことで隠されたシナリオが出現する。

『学校であった怖い話』では学校の七不思議、『晦-つきこもり』では親戚が持ち寄った怪談という設定を使いながら、多数の分岐によって繰り返し遊べる構造になっている。実写で撮影された人物や背景も作品独特の雰囲気を作っており、現在の高精細なCGとは異なる90年代ならではの生々しさも魅力のひとつとなっている。
本編は当時のまま、巻き戻しなど便利機能を追加
今回のNintendo Switch版では、どこでも利用できるセーブ・ロード機能に加え、文章や選択肢を巻き戻せる機能、ゲームスピード変更などが追加された。
一方で、ディースリー・パブリッシャーは、これらの便利機能を除いてゲーム本編への追加要素はないと案内している。シナリオや実写グラフィックなどは発売当時の内容を基本的にそのまま楽しめる移植となる。
ダウンロード版は『学校であった怖い話』『晦-つきこもり』をそれぞれ単品で販売し、価格は各2,970円(税込)。パッケージ版『学校であった怖い話と晦-つきこもり』は2作品をセットで収録し、6,578円(税込)となる。
さらに各10,978円(税込)の限定版も発売。『学校であった怖い話』エディションには飯島多紀哉氏書き下ろし小説「さよなら、殺人クラブ」とオリジナルサウンドトラックCD、『晦-つきこもり』エディションには書き下ろし小説「呪われし一族」とオリジナルサウンドトラックCDが付属する。限定版に収録されるゲームソフト自体は、どちらのエディションも同一となっている。
30年以上前に登場した2本の和製ホラーアドベンチャーを、現在の環境で改めて遊べる機会となりそうだ。



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