2022年にサービスを終了したリズムゲーム『歌マクロス スマホDeカルチャー』を、買い切り型のオフラインゲームとして復活させるクラウドファンディングが大きな反響を集めている。
9月10日20時に募集を開始すると、当初目標の3000万円を約1時間で突破。9月12日正午時点では支援総額8465万円、支援者2218人に達し、7500万円のストレッチゴールだった家庭用ゲーム機版の開発も決まった。『歌マクロス』は、歴代「マクロス」シリーズの歌姫たちが3Dで歌い踊るリズムゲーム。サービス終了から4年が経った現在も、かなり熱心なファンが残っていたようだ。
歴代「マクロス」の歌と3Dライブを楽しむ音ゲー

『歌マクロス スマホDeカルチャー』は2017年8月に配信された、「マクロス」シリーズ初のスマートフォン向けリズムゲームだ。
『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイ、『マクロスF』のシェリル・ノームやランカ・リー、『マクロスΔ』のワルキューレなど、作品の枠を越えて歴代の歌姫が登場。シリーズの楽曲に合わせて画面上のノーツをタップしながら、3Dモデルによるダンスやライブ演出を楽しめた。一定条件を満たすと、バルキリーによる戦闘が展開する「バルキリーモード」や、アニメ映像を使った「歌姫モード」へ移行する仕組みもあり、「歌」と「メカ」というマクロスらしい要素をリズムゲームの中に組み込んでいた。今回の復活版では、こうした基本的な魅力を残しながら運営型ゲームから買い切り型へ変更する。
基本パッケージには人気楽曲を中心に約50曲、★4以上を中心としたプレート1000枚以上、各歌姫20種類以上の衣装を収録予定。課金を伴うガチャやスタミナ消費はなくなり、ゲーム内のガチャも無料で利用できる仕組みに改められる。対応予定はiOS、Android、PC(Steam)で、今回クラウドファンディングが7500万円を突破したことで、家庭用ゲーム機版の開発にも着手することになった。

約2200人で8000万円突破!1人/約3.8万円へ

クラウドファンディングの勢いはかなり強い。開始約1時間で目標の3000万円を超え、その後も支援額は伸び続けた。現時点の8465万円を2218人で単純に割ると、1人あたりの支援額は約3万8000円になる。用意されているのは3000円の応援コースからだが、ゲームとアートブックなどをセットにした2万7000円のコースには600人以上が支援。さらに8万円、13万円といった高額コースも設定されている。
通常のゲームソフトを一本購入するのとは、かなり違う金額だ。次のストレッチゴールは9000万円。達成するとプライベート3Dデジタルライブの収録曲数が増え、1億円まで到達すれば、旧『歌マクロス』には収録されていなかった新規楽曲をDLCとして追加する計画となっている。
5周年目前でサービス終了、それでも復活を望む声…
『歌マクロス』は約5年間運営されたものの、2022年6月28日にサービスを終了した。
終了前には「歌マクロス Finale」が開催され、最後の週末にはゲームに実装された全楽曲を使った3日連続の3DライブもYouTubeで配信された。サービス終了の具体的な理由については明らかにされていない。オンラインゲームである以上、運営終了後はゲームそのものを遊ぶこともできなくなった。
今回の復活プロジェクトは、当時の開発に携わったメンバーやファンだったメンバーによって立ち上げられたもので、サービス終了後も復活を求める声が寄せられていたという。年単位で方法を検討した結果、オンラインサービスを再開するのではなく、「手元に残せる買い切りゲーム」として再構築する方法が選ばれた。開始からわずか2日ほどで8000万円以上が集まったことを見ると、単に「昔遊んでいたから懐かしい」というだけではなさそうだ。
「マクロス」というIP自体に熱心なファンが多いことに加え、一度遊べなくなったゲームを今度こそ残してほしい。今回の支援額には、そんな思いも含まれているのかもしれない。



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