Switch 2版『Lies of P』は“ゲームキーカードではない”。本編+DLCを1枚に収録した理由

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U&Iエンターテイメントジャパンは2026年10月2日、Nintendo Switch 2向け『Lies of P:コンプリート エディション』のパッケージ版を発売した。希望小売価格は7,980円(税込)。本編『Lies of P』に加え、前日譚を描く大型DLC『Lies of P: Overture』や追加コスチュームなどをまとめた完全版となっている。

Switch 2版自体は8月からダウンロード版が販売されていたが、今回登場したのは物理パッケージ版。興味深いのは、Switch 2のサードパーティー作品で採用例が増えている「ゲームキーカード」ではなく、ゲーム本編と『Overture』を実際のゲームカードへ収録していることだ。開発側によれば、Switch 2への移植を決めた時点から、最初からこの形式で販売する方針だったという。

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『Lies of P:コンプリート エディション』パッケージ版が発売

『Lies of P』は、童話『ピノキオの冒険』をダークファンタジーとして再解釈したソウルライクアクションRPG。人形のPを操作し、狂気に覆われた都市クラットを探索しながら、機械人形や異形の敵との戦いに挑んでいく。

『コンプリート エディション』には2023年に発売された本編と、その前日譚を描く『Lies of P: Overture』を収録。「お茶目な操り人形の服セット」「クラットの皇太子コスチュームパック」といった追加コンテンツも含まれる。Switch 2パッケージ版には、登場人物の設定などを記したコレクション用ロアカード6枚も封入されている。

『Lies of P』本編は世界累計販売400万本を突破しており、今回のSwitch 2版では本編と拡張コンテンツをまとめて携帯モードでも遊べるようになった。

ゲームキーカードではなく、本編を収録した「ゲームカード」

今回のパッケージ版で特徴的なのが、ゲームキーカードを採用していないことだ。

Switch 2のゲームキーカードは、物理カード自体にはゲーム本編が入っておらず、初回にインターネットからデータをダウンロードする方式。一方、『Lies of P:コンプリート エディション』は「Game on Cartridge」と明記され、本編だけでなく『Overture』もゲームカードに収録されている。

そのため、パッケージを購入したのにゲーム本編を丸ごとダウンロードしなければならないゲームキーカードとは性格が異なる。もちろん発売後のアップデートデータなどは別途配信される可能性があるが、少なくともゲーム本編そのものを取得するための大容量ダウンロードを前提とした商品ではない。

ゲームキーカードの仕組みや通常のゲームカードとの違いについては、こちらの記事で詳しく整理している。

▼Switch 2「ゲームキーカード」とは? 通常カード・DL版との違いを分かりやすく解説

なぜゲームキーカードではなく、すべてをカードに入れたのか

ゲームキーカードを避けたのは偶然ではない。

『Lies of P』ゲームディレクターのチェ・ジウォン氏は海外メディアRPG Siteのインタビューで、Switch 2への移植を決めた時点で、本編と『Overture』をゲームカードへ収録した通常のパッケージ版を作ることも同時に決めていたと説明している。開発スタジオのスローガンである「Games by Gamers」にも触れ、物理版をファンへの贈り物のようなものとして考えているという。

つまり、カード容量などの都合で結果的に通常カードになったというより、物理版を買う人が「ゲームそのものが入ったカード」を手にできることを意識して選択された形だ。

ゲームキーカードにも、カード容量に左右されず大容量タイトルをパッケージとして販売できるなどの特徴がある。一方、物理版を「ゲームそのものを手元へ残すもの」と考えるユーザーにとっては、『Lies of P』のような方式のほうが従来のパッケージソフトに近い。

Switch 2版は最大60fpsにも対応

Switch 2版そのものも、単純にゲームを移植しただけではない。TVモードでは画質、バランス、パフォーマンスを重視した複数のグラフィック設定が用意され、携帯モードについてもアップデートによって最大60fpsに対応する「パフォーマンス重視」の設定が追加されている。

画質を優先するか、アクションに重要なフレームレートを優先するかをプレイヤー側で選べるため、ソウルライクのように素早い回避やガードが求められる作品ではパフォーマンス設定を選べる意味は大きい。

PS5やPCなどに比べればグラフィック面で差はあるものの、ゲームディレクターのチェ氏もSwitch 2について、携帯機として高い性能を持っていると評価している。外出先でも本格的な『Lies of P』を遊べることは、Switch 2版ならではの利点になる。

「パッケージ版を買う意味」が分かりやすい1本

Switch 2では、同じ「パッケージ版」でもゲームデータがカードに入った通常のゲームカードと、ダウンロードを前提としたゲームキーカードが混在している。

『Lies of P:コンプリート エディション』は、そのなかであえて従来型のゲームカードを選んだ作品だ。本編と大型DLCを1枚にまとめ、コレクション用ロアカードまで付属するため、「物理版として手元に残したい」というユーザーにとって分かりやすい商品になっている。

ゲームキーカードが悪いという話ではない。メーカー側にもゲーム容量や製造などさまざまな事情があり、ダウンロード版を中心に遊ぶ人なら違いを気にしない場合もあるだろう。一方で、『Lies of P』開発陣が最初から「ゲームをカードへ収録した物理版」を作ることを選んだという事実は、Switch 2時代のパッケージソフトを考えるうえで興味深い。

Nintendo Switch 2向け『Lies of P:コンプリート エディション』パッケージ版は2026年10月2日発売。希望小売価格は7,980円(税込)となっている。

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