2024年1月26日、プレイステーションの人気タイトル「鉄拳8」が発売となりました。それ以前に発売を開始した「ストリートファイター6」に乗り遅れ、格ゲーをプレイしたい熱にさらされていたので鉄拳8を購入。鉄拳8は格ゲー初心者でも楽しめるのか?についてレビューします。
鉄拳8は初心者に優しい?充実したモードとシステム
まずはじめに、鉄拳シリーズを手にするのは1996年発売の初代プレイステーション版「鉄拳2」以来、実に28年ぶりのこと。あれから約30年とは驚きです。今回の話題性から、私のようにほぼ新規プレイヤーとして購入しようか迷っている人も多々いるでしょう。私もついていけるのか?と不安でしたが、発売日に勢いで購入してみました。
今作は初心者向けにさまざまな工夫が凝らされていることが話題となりました。まず、充実した1人用モードがあり、通常のストーリーモード「The Dark Awakens」、ゲームセンターを巡ってあらゆるレベルのCPUと闘う「アーケードクエスト」、キャラクターごとにストーリーが用意された「キャラクターエピソード」、1人用は大きく分けてこの3つのストーリーがあります。これに加え、バトル中は「スペシャルスタイル」という初心者向けの操作システムが導入されました。簡単に説明すれば、攻撃ボタンを数回押すだけでコンボが繰り出せるというもの。購入前に、これはかなり初心者に優しいゲームだ!と思いました。
まず、私のように初めて鉄拳に触れる場合は「アーケードクエスト」から始めることをお勧めします。アーケードクエストは優しいレベルのCPUから順番に戦えます。また、途中にキャラごとのおすすめ技や切り返しなどのチュートリアルもあり、最低限のゲームシステムを習得できます。一般的なゲームでは、ストーリーモードである「The Dark Awakens」から始めるのが良いかもしれませんが、チュートリアルは無く、難易度も後編になると高くなってきます。なのでまずはアーケードクエストで慣らすのがお勧めです。
次に、スペシャルスタイル、ヒート、レイジアーツが導入されています。私のような初心者でも簡単にコンボ技が出せたり、ボタン1つで必殺技が使えます。ただ、ランクマッチを見ているとスペシャルスタイルを使用しているプレイヤーは非常に少ないのです。CPU相手の1人用モードでの練習に使うには良いかもしれませんが、対人戦になると、スペシャルスタイルよりも手数の多いコンボを繰り出せるプレイヤーが多くなってきます。ただ、対人戦でスペシャルスタイルを使っている相手に負けるとすごくプライドが傷付きます…。一方、ヒートやレイジアーツは必殺技がボタン1つで繰り出せ、タイミングさえ間違えなければ初心者でも簡単に使えます。これはシンプルに楽しめます。
初心者がランクマッチで勝つためのコツ、鉄拳の暗黙のルールを知る
最終的なメインはランクマッチになります。とりあえずアーケードクエストやストーリーモードをクリアし、お気に入りのキャラクターを見つけたうえでランクマッチに挑みます。ランク(段位)は全部で30段。現在、私は真ん中の「修羅」の段位です。最初の序盤段位から昇格していくために、いくつか鉄拳というものを知る必要がありました。
ガードと攻撃のタイミングを見極める
1つ目は、CPUと戦う時のようにガンガン攻めるスタイルだけでは勝てないということ。鉄拳はガードと切り返しのタイミングがかなり重要です。攻撃とガードのターン制のようなもので、隙を狙って応戦します。さらにガードは上段、中段、下段に分かれており、昔のストリートファイターのように上下だけではないのです。なので相手の次の一手と攻撃のタイミングを掴むことが最初の課題になります。
上・中段攻撃に混ぜた下段攻撃で相手を翻弄
2つ目は、下段攻撃をうまく組み合わせること。とくに初心者の段位では、ガード=後進方向キーという入力で済ましがちです。下段ガードになれていない人が多いので下段攻撃を繰り出しましょう。私の場合、お気に入りのキャラを見つけ、トレーニングで一通り技リストを試しました。その中で簡単に下段攻撃が組み合わせられる技、さらには素早い攻撃が必要です。隙が大きかったり攻撃までに時間がかかる技では、その間に反撃されてしまいます。まずは、素早い攻撃と下段への攻撃を意識して攻めると良いでしょう。
上記の2つを意識することで、私は修羅の段位まで辿り着きました。正直そこから上は中級者になるので下段ガードも上手なプレイヤーが増えてきます。また、長いコンボも当たり前になってきて、一回の攻撃から一気に攻められます。私は長いコンボを習得していないし、使用するお気に入りの技が数える程しかないので、徐々に敵に攻撃が読まれてしまうことも…。初心者には修羅以上になってくると難しくなってくると言えます。
ただ、結論を言えば、初心者でも十分楽しめます。スペシャルスタイルでなくてもコツを掴めばある程度強くなれるので、序盤もそれほど苦はありません。まずはラフにCPUを殴るだけでも十分楽しいゲームです。