スクウェア・エニックスは、PS5向けに開発中の『ドラゴンクエストVII Reimagined』の最新トレーラーを公開した。今回の映像は、白いオオカミから人間へと姿を変えた主要キャラクター「ガボ」に焦点を当てた紹介トレーラーであり、本作の世界観やビジュアル、刷新されたバトルシステムを確認できる内容となっている。
手づくりの3D表現で世界を再構築する新生DQⅦ
リメイク版『ドラゴンクエストⅦ Reimagined』は、原作の魅力を現代クオリティで再構築することをコンセプトとしている。キャラクターデザインは鳥山明氏の原案をもとに、実際に作られた“ドール”を3Dへ落とし込むという独自手法を採用し、シリーズでも異例の温かみあるビジュアルに仕上がっている。フィールドやダンジョンにも手づくりのジオラマ風アートが用いられ、物語の舞台となる複数の島々や過去世界が精巧かつ新鮮な姿で描かれるようになった。
本作の探索要素も大幅に強化されている。石板を集めて新たな世界を解放する原作のシステムはそのままに、各地の街並み、ダンジョン、サブクエストが構造的に見直され、テンポよく進められるよう調整された点が特徴である。サイドストーリーやミニゲームも追加され、冒険の深みと寄り道の楽しさが増した。
主要キャラクターの魅力と物語の再構築

映像ではガボの紹介に加え、エスタード島の王子キーファ、町長の娘マリベルなど、旅の仲間たちも登場する。物語は原作に忠実でありながらも、ストーリーラインの流れはより洗練された形へ調整され、現代のプレイヤーにも受け入れられるスピード感と演出が施されている。
複数の島に隠された破片を集め、過去を修復し未来を切り開くという大筋はそのままに、キャラクター同士の掛け合いやシナリオの補強によって、原作では語られなかった感情や背景も掘り下げられていく予定である。
名作がPS5でどう生まれ変わるのか?

今回のトレーラー公開により、本作が単なるリマスターではなく、アート、システム、物語のすべてを現代基準へ再構築した“完全再創造”に近いリメイクであることが改めて示された。今後の続報では発売時期や追加要素の詳細公開が見込まれており、シリーズファンの期待はさらに高まるだろう。
PS5世代の技術を活かした新たな『ドラゴンクエストVII』がどこまで原作を超える体験をもたらすのか、続報に注目したい。

