ライアットゲームズが展開するタクティカルFPS『VALORANT(ヴァロラント)』において、2025年10月8日、新たなセンチネルエージェント「ヴィトー」が登場した。セネガル出身の武闘派ヴィトーは、制御不能なDNA変異によって得た力を武器に、戦場の常識を塗り替える存在である。
彼の最大の特徴は「敵のユーティリティを無効化する能力」であり、従来の戦術に強烈なカウンターを突きつける役割を担う。
ユーティリティに抗う防衛特化エージェント
ヴィトーは、サイトの守備をより確実にするために設計されたセンチネルである。ゲームデザイナーのNicholas Smith氏によれば、ヴィトーは「防衛側に新たな選択肢を提供すること」を目的としている。
現在のVALORANTでは、攻撃側が強力なユーティリティを駆使してサイトを制圧し、守備側がそれを奪還する「リテイク」が一般的だ。しかしヴィトーは、そもそもユーティリティによる制圧を困難にし、防衛ラインを保持し続ける新たな可能性を提示する。
大胆かつ柔軟な戦術スタイル
ヴィトーのプレイスタイルは、大胆不敵という言葉がふさわしい。彼のテレポート能力は、単なる位置移動にとどまらず、戦術的な主導権の確保や緊急回避にも活用できる。
さらに、彼のアルティメットは強烈なインパクトを持つ。発動中は、ブリムストーンのアルティメットやレイズのロケットといった強力な攻撃をも無効化し、戦場に留まり続けることが可能だ。この“無敵の防衛力”こそが、ヴィトーをただのセンチネルで終わらせない要因である。

メタを揺るがす新たな潮流

VALORANTの現行メタでは、ユーティリティを中心とした攻撃戦術が多くのチームに採用されている。グレネードやフラッシュ、モロトフなどでサイトを一気に制圧し、短時間で設置・防衛に移るのが定番の流れだ。
しかしヴィトーの登場によって、これらの戦術は再考を迫られることになる。彼の能力は、攻撃側のユーティリティを打ち消すだけでなく、敵に対して“いつもの手が通じない”という心理的なプレッシャーも与える。結果として、敵チームはより慎重かつ計画的な動きを強いられることになるだろう。
ヴィトーの可能性と今後の展望
ヴィトーは、防御特化型として従来のセンチネル運用も可能でありながら、アグレッシブな立ち回りにも対応できる柔軟性を持っている。創造的なプレイヤーが彼の能力を最大限に引き出せば、これまでにない新戦術が生まれる可能性もある。
プロシーンや高ランク帯での採用状況、今後のバランス調整なども含め、ヴィトーの影響力には注目が集まる。VALORANTの戦場は、またひとつ大きな変革期を迎えている。
新たな戦術の扉を開く「ヴィトー」
新エージェント「ヴィトー」は、VALORANTにおける戦術とメタのあり方に新風を吹き込む存在である。敵のユーティリティを無効化するという能力は、単なる防御を超えてゲームの構造そのものに干渉する力を持つ。
守備を重視するプレイヤーはもちろん、攻撃的なプレイにも転用可能な万能性から、今後の試合展開におけるキーピースとなることは間違いない。VALORANTプレイヤーであれば、ヴィトーという新たな駒を手に入れることで、戦術の幅が大きく広がることを実感するはずだ。