『ドラゴンクエストVII Reimagined』25年ぶりの完全リメイクが登場!発売日・対応機種・新要素公開

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スクウェア・エニックスは、国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズの中でも圧倒的なボリュームと重厚な物語で知られる『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を再構築した最新リメイク作品『ドラゴンクエストVII Reimagined(リイマジンド)』を発表した。

発売日は2026年2月5日(木)で、対応機種はNintendo Switch 2、Nintendo Switch、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam/Microsoft Store on Windows)。オリジナルのPlayStation版から25年ぶり、そして3DS版リメイクから12年ぶりに登場する本作は、単なるグラフィックの向上にとどまらず、物語、戦闘、システムを根本から作り直した“完全リメイク”として大きな注目を集めている。

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初代PSから25年ぶりに蘇る“石版の冒険

『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』は2000年8月にPlayStation用ソフトとして発売されたシリーズ第7作である。小さな孤島エスタード島を舞台に、漁師の息子である主人公が親友の王子キーファ、幼なじみのマリベルと共に冒険へ旅立つ物語が描かれる。物語の進行は「石版のかけら」を集め、神殿の台座にはめ込むことで新たな世界へ移動するという独特な形式を採用していた。こうしてプレイヤーは、封じられた世界をひとつずつ解放し、やがて邪悪な存在と人々の歴史の真実に迫っていくことになる。

この斬新な構成は当時大きな話題を呼び、プレイ時間が100時間を超えるといわれる膨大なボリュームも相まって、国内累計400万本以上を売り上げる大ヒットとなった。さらに本作はシリーズで初めて本格的にポリゴンを導入し、自由度の高い転職システムや仲間たちと会話ができる「会話システム」など、新たな試みも数多く盛り込まれている。

その後2013年にはニンテンドー3DS向けにリメイク版が発売された。グラフィックの一新や石版探しのテンポ改善が好評を博し、こちらも100万本を超えるヒットを記録。しかし、原作から13年を経た当時でも「大作すぎて途中で挫折する人が多い」と言われるほどの膨大な内容で、ファンの間では“最長のドラクエ”として長く語り継がれている。今回の『Reimagined』は、それからさらに12年を経て満を持して登場するリメイクであり、その期待値は過去最大級といえるだろう。

“ドールルック”で再構築されたグラフィックとシステム刷新

『ドラゴンクエストVII Reimagined』の最大の特徴は、人形のような質感を持つ新しい3DCG表現“ドールルック”で描かれるグラフィックだ。鳥山明氏がデザインしたキャラクターたちは、温かみとかわいらしさを併せ持った立体感のあるビジュアルへと進化。フィールドやダンジョンはジオラマのように細部まで作り込まれ、まるで小さな箱庭を覗き込むかのような没入感を提供してくれる。従来のシリーズ作品では見られなかった独自のアートスタイルは、ドラクエの世界観に新たな解釈を与えている。

また、戦闘は従来のランダムエンカウント方式からシンボルエンカウント方式へと変更された。これにより、敵との遭遇をある程度コントロールできるようになり、探索のテンポが大きく向上する。オリジナル版で指摘されることの多かった“戦闘頻度の高さ”を改善し、現代的なRPGにふさわしい遊びやすさを実現している。

さらに、トレーラー映像にはフードを被った謎の無精髭の男の姿も登場しており、オリジナルにはなかった新キャラクターや追加要素の存在が示唆されている。物語の再構築を掲げる本作において、彼がどのようにストーリーへ関わっていくのかは大きな注目ポイントだ。

進化した職業システムとバトルの醍醐味

シリーズの醍醐味である転職システムも大きく進化している。『Reimagined』では、冒険を進めることで“職業のかけもち”が可能となり、同時に二つの職業につけるようになった。これにより習得できる呪文や特技は大幅に増え、戦闘の幅が大きく広がる。

また、各職業には固有の「職業とくせい」が用意されており、バトル中に“バーストチャージ”と呼ばれる状態に突入すると、その特性を発動させることができる。これにより、戦闘は従来以上に戦略性と緊張感を伴うものとなり、ボス戦や強敵との駆け引きはよりダイナミックに進化するだろう。

このシステムの刷新によって、同じ仲間でもプレイヤーの育成方針次第でまったく異なる役割を担わせることが可能になり、リプレイ性も高まっている。原作や3DS版を遊んだファンであっても、新たなビルドを試す楽しみが待っているはずだ。

発売日・対応機種・ファンの期待

『ドラゴンクエストVII Reimagined』は2026年2月5日に発売予定で、すでに各プラットフォームで予約受付が開始されている。対応機種はNintendo Switch 2、Nintendo Switch、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam/Microsoft Store on Windows)と非常に幅広く、家庭用からPCまであらゆる環境で楽しめる点も魅力だ。

SNS上では発表直後から「待っていたリメイク」「今度こそ最後まで遊び切りたい」「ドールルックの表現がかわいくて新鮮」といった声が多数寄せられている。一方で「原作の膨大なボリュームをどう再構築するのか」「石版集めのテンポは改善されるのか」といった疑問や期待も上がっており、発売までの5か月間で追加情報がどのように公開されるかが大きな注目点となっている。

25年という時を経て再び姿を現した“石版の冒険”。新たな表現とシステムで蘇るこの大作は、往年のファンにとっては懐かしい記憶を呼び覚まし、初めて触れるプレイヤーには新鮮な驚きを与えることになるだろう。ドラクエ史上最大級のボリュームと重厚な物語がどのように“Reimagined”されるのか、発売日に向けて期待が高まるばかりである。