2025年の対戦格闘ゲーム界における注目作『鉄拳8』が、さらなる拡張を見せようとしている。バンダイナムコは、シーズン2のDLCキャラクターとしてファーカムラムとアーマー・キングの登場を発表。夏と秋にかけて配信されるこの2人は、シリーズ経験者にとってはお馴染みの顔ぶれだが、同時に現行プレイヤーからは複雑な反応も寄せられ、嫌な予感を漂わせている。
不評の嵐を受けるファーカムラムが再登場
ムエタイの猛者・ファーカムラムは、シーズン2キャラクターパス所有者向けに2025年7月7日、一般ユーザーには7月10日に配信される予定だ。ファーカムラムは『鉄拳7』で初登場し、その圧倒的な火力とリーチで多くのプレイヤーにトラウマを植え付けた存在だ。
『鉄拳7』での規格外の強さもあり、今作での復活に関しては批判の声が多く、DLC史上「最も歓迎されていないキャラ」とまで言われる始末である。EVO Japan 2025での発表時には、パックマンステージと共に紹介されたが、期待感よりも落胆が先行した印象だ。
ファンの救済措置として？アーマー・キング登場
一方で、ファーカムラムに続く形で発表されたのが、シリーズ屈指の人気キャラクターであるアーマー・キングだ。2025年5月のCombo Breakerにてお披露目されたるアーマー・キングは、秋に配信予定とされており、ファンからは一定の歓迎を受けている。
アーマー・キングは、現キングの師匠でありながら、より攻撃的で剛直なプレイスタイルを持つキャラクターとして知られている。『鉄拳7』にもDLCとして登場した過去を持つが、今回は再設計が施されての登場となる。
その登場は一部から「ファーカムラムへの不満を和らげるためのパニックボタン」と揶揄されつつも、コミュニティ全体では前向きに受け止められている様子だ。また、その容姿からもファンが多いキャラクターであることは間違いない。
再登場キャラばかりの不満を解消！冬の「新キャラ」予告に注目
シーズン2でのDLCキャラクターはいずれも『鉄拳7』でDLCとして追加された過去を持つメンバーであり、「新鮮味がない」との批判も根強い。アンナ、ファーカムラム、アーマー・キングといった顔ぶれに対して、一部プレイヤーからは「再放送を見せられているようだ」との声も上がっている。
しかし、バンダイナムコは2025年冬に「完全新規キャラクター」の追加を予告しており、これが現在の不満を払拭する一手になるか注目されている。
揺れる鉄拳8のシーズン2、真価が問われる秋冬展開
ファーカムラムの物議を醸す再登場、アーマー・キングの人気再燃、そして冬に控える新キャラの予告と、『鉄拳8』のシーズン2は賛否入り交じる展開を見せている。シーズン2が始まる際には、アップデート配信によってゲームシステムそのものの改善を図ったが、それが逆効果となってしまい炎上する結果に…。今度は過去キャラの再利用に対する批判の声が強まる中で、バンダイナムコがどのようにシリーズを前進させていくのか、今後のアップデートに注目が集まる。
シリーズファンはもちろん、格闘ゲームファンにとっても見逃せない『鉄拳8』の今後を、引き続きウォッチしていきたい。
