【996円】ガールズトーク×ツーリングで紡がれる物語
KAMITSUBAKI STUDIOとKazuhide Okaによる音楽×ゲームの新プロジェクト・ANMC(アノマチ)から、ガールズトーク・ツーリングアドベンチャー『ガールズメイドプディング』が2025年4月10日、Nintendo SwitchおよびSteamにて発売された。価格は税込1,200円だが、4月23日までの期間限定で17%オフの996円で購入可能となっている。さらにSteamではオリジナルサウンドトラックも同時リリースされており、ゲームの世界観を音楽でも堪能できる。
本作は、過去に『ムーンレスムーン』『ナツノカナタ』『午前五時にピアノを弾く』といった個性的なインディーゲームを手掛けたKazuhide Okaが、KAMITSUBAKI STUDIOと共に展開するANMCプロジェクトの最新作である。「誰かに見られていないと、消えてしまう」という不穏な現象が広がる世界を舞台に、二人の少女がバイクで旅を続ける姿を描く、独特な世界観のアドベンチャーゲームだ。
道を走って進む物語─“止まっていては、物語は動かない”

『ガールズメイドプディング』の最大の特徴は、その物語進行のスタイルにある。多くのアドベンチャーゲームが目的地に到着することで物語を展開させるのに対し、本作ではバイクで“走り続ける”ことで物語が進行していく。少女たちがバイクで道を駆けながら交わす会話が、プレイヤーに世界の謎を少しずつ明かしていく。


バイクを止めてしまえば、物語は止まる。走っている時間が、そのままテキストを読み進める時間となるこの構造は、プレイヤーをまさに“旅”の中に引き込み、リアルタイムに感じさせる没入感を生む。会話の中で交差する過去、そして世界の異変が、走るたびに立ち現れる。
「あのときのプリンが食べたい」─旅はひとつの思い出から


物語の発端は、スミビの何気ない一言から始まる。「もう一度、あのときのプリンが食べたい」。それは単なるスイーツへの執着ではなく、失われた日常や人とのつながりを求める旅の始まりである。
人が消えてしまった町をバイクで巡り、スミビとニコミはさまざまな食材を探し、時には料理を通じて物語が進展していく。料理はただの回復手段ではなく、会話やエピソードのトリガーとなっており、適切な料理を選ぶことでふたりの関係性や世界の謎が深まっていく。
また、道中では「満腹度」や時間の概念も導入されている。走り続けることで満腹度が減少し、空腹のままでは長く旅を続けられない。夜になる前に宿泊可能な空き家を見つけて休む必要があり、リアルな旅の“時間”がシステムとして組み込まれているのも本作の魅力の一つである。
なお、これらの要素は難易度設定で無効化することも可能で、ストーリーに集中したいプレイヤーにも配慮されている。
キャラクター紹介─見つめ合わなければ、消えてしまうふたり
プレイヤーが旅を共にするのは、スミビとニコミというふたりの少女。スミビは、かつてニコミが働いていた喫茶店の常連だった人物で、旅の主導者的存在。一方、ニコミは料理が苦手でありながら、スミビとの旅に同行する元喫茶店のアルバイトである。
二人は決して目を離さない。なぜなら、見られていないと“消えてしまう”からだ。この世界では、誰かに見られていない人間は徐々に存在が希薄になり、やがて姿を消してしまうという謎の現象が広がっている。スミビとニコミの旅は、そんな世界で生き延びるための“証明”でもあり、互いを見つめることで存在し続けるための物語でもある。
セールは4月23日まで!『ガールズメイドプディング』製品情報
タイトル : ガールズメイドプディング
ジャンル : ガールズトーク・ツーリングADV
プレイ人数 : 1人
プラットフォーム : Nintendo Switch, Steam(Win, Mac)
発売予定 : 2025年4月10日(木)
価格 : 1200円(税込) ※4月23日まで17%OFF 996円
製作 : KAMITSUBAKI STUDIO
制作 : Kazuhide Oka
対応言語 : 日本語 / 英語 / 簡体字 / 繁体字
音楽で世界が広がる─ゲームと楽曲の融合

『ガールズメイドプディング』は、KAMITSUBAKI STUDIOならではの「音楽×ゲーム」というコンセプトも大きな魅力となっている。本作にはオリジナル楽曲が複数収録されており、その一部はMVとしてYouTube上で視聴可能だ。
「二人だけの物語 feat.むト, m」(作詞作曲:橋本ひろみ)、「また旅はネコミミと feat.kahoca(from EoC), 一ノ瀬陽鞠」(作詞作曲:Akki)といった作品は、ゲームのシーンとリンクしながら、物語にさらなる深みと余韻を与える。Steamではサウンドトラックも350円(税込)で販売されており、こちらも4月23日までは10%オフの315円で購入可能だ。
見えない“つながり”を描く物語体験
『ガールズメイドプディング』は、ただのアドベンチャーゲームではない。バイクで走るというリアルな行動を通じて語られる物語、料理という日常的な要素が持つ物語装置としての可能性、そして“誰かに見られていないと消える”という哲学的なテーマが絶妙に絡み合っている。
Kazuhide Okaの独特な世界観と、KAMITSUBAKI STUDIOによる音楽演出が融合した本作は、静かでありながら強烈な印象を残す作品に仕上がっている。SteamやNintendo Switchで配信中の今、ぜひスミビとニコミの旅路に触れてみてはいかがだろうか。