内窓、インナーサッシを導入!気になる費用と防音・室温効果をレビュー

住宅

昨年、我が家では「先進的窓リノベ事業」の補助金を活用してインナーサッシ/内窓(LIXIL インプラス)を導入しました。部屋の機密性向上や防音効果に定評があり、人気なリフォームの1つです。内窓を設置してみて実際のところどうなのか、設置後の変化についてまとめます。

2024年も内窓は補助金でお得に設置できる!価格は3分の1に

まず初めに、先進的窓リノベ事業が継続中です。2023年には春頃の注文が殺到し、我が家の設置も「補助金に間に合うか微妙なところだ」と説明をされていましたが、意外にも夏頃からは注文数が落ち着き始め、無事に補助金が交付されました。この補助金事業は2024年にも継続されており、2024年3月中下旬から交付の申請が開始されます。なので、設置を検討している人はこの機会がお勧めです。

我が家では、リビング(引き違い窓、はめ殺しの窓、キッチンの小窓)、寝室(引き違い窓)、書斎(引き違い窓)、空き部屋(引き違い窓)の6ヶ所に内窓を設置しました。ガラスはペアガラスで特殊金属膜(Low-E)となっており、遮熱や断熱に優れたガラスです。その額は税込52万3600円。6ヶ所とはいえ、非常に高価で自費で設置するとなると家計に大打撃ですね…。ところが、補助金の交付額は36万円でした。なので実質、16万3600円で6ヶ所に内窓を設置できたわけです。単純に1ヶ所あたり約2万6600円。もちろん工賃込み。今後の生活が変わると考えれば、これはかなりお得だと言えます。

内窓の効果はどのくらい?防音性と室内温度をチェック

では、実際に設置してみてどうなのか?

酔っ払いの騒音をなんとかしたい、騒音は変わるのか?

そもそも私は、外の騒音が気になっていて設置しました。主に向かいにある飲み屋による人の話し声です。もちろん車やバイクの騒音もありますが…。内窓を設置することで騒音はかなり低減されたと言っても良いかと思います。人の声は多少聞こえる時はあるものの、それほど気になる程ではありません。また、車の音はほとんど聞こえなくなりました。改造車の音は普通に聞こえますが、これは仕方のないことと思われます。内窓は振動による音(工事やトラック等)には効果が低いと言われ、話し声などに対しては効果的面だと言います。我が家に面した道路では、週に2度くらいは酔っ払いが叫んでいたりと声が聞こえていましたが、内窓を入れてから耳をすませば聞こえる時もあるというレベルまで低減されました。これが16万円で施工できるならやらない手はない!というくらいにお勧めです。ちなみに、私はペアガラスに使われる2枚のガラスを同じ厚みにしましたが、厚さ違いのペアガラスを導入すると、さらに防音性は高まります。

外気を寄せ付けない、冬場の内窓の効果

次に、内窓の効果として機密性向上を目的に設置する人は多いでしょう。まず、内窓無しの状態で換気扇を回すと、複数の窓から隙間風が入るピーという音が聞こえました。これがあると外気が侵入してしまい、冬場などは部屋が暖まらないのは一目瞭然です。内窓を設置するとこれが解消。ある程度は隙間テープを貼ることで防ぐことができますが、冬場の朝方などは内窓を開けた時(外窓と内側の間)の温度差がすごく、内窓が冷気の侵入を防いでくれていることが良く分かります。ただ、1日中室内で生活していると寒いものは寒いので、冬場はエアコンが1日中欠かせません。逆に外から帰ってきた時には、この家暖かいなと感じます。これは、出かける前まで運転していたエアコンの暖かさが逃げずに、室温が維持されているのでしょう。内窓が有る・無しではエアコンの設定温度も数度下げれると思います。なお、我が家の1月〜2月は21.5〜22度が通常運転です。

カビの発生につながり、不快な結露にも

内窓は結露の問題も解決してくれます。中古物件の我が家は、外窓のサッシを見るとカビのような跡が…。結露はカビの発生だけでなく、床やカーテンが濡れたり、窓が汚れるなど始末が悪いですよね。内窓によって結露も完全に無くなります。暖房を入れていても全くと言っていいほどに結露は見かけません。

メリットだけではない、内窓設置で感じたデメリット

防音性や機密性を高められる一方で、デメリットも紹介します。
内窓を設置すると単純に窓を開ける作業が1回増えます。洗濯を干す時などに煩わしさを感じることもしばしば…。それから、我が家は日当たりが悪く、家の中が暗いのですが、日当たりが悪いうえに外窓にはマンションの景観のために薄く黒いフィルムが入っていました。これに加え、内窓にも日除け用に遮光が入っています。より一層、家の中が暗くなってしまうのはあまり良くありません。

以上のようなデメリットもありますが、そのほかのストレスを考えれば内窓による恩恵は大きいと感じます。ただし、補助金を使わずに購入するかというと、それは悩みどころではありますが、内窓を検討している人はなにかしらの問題を抱えている人がほとんどです。ストレスを感じているのであれば設置する甲斐はあるでしょう。