『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』発売迫る!対応機種と発売時期
2024年6月18日に配信された「Nintendo Direct 2024.6.18」にて、HD-2D版『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』が2025年に発売されることが発表された。本作は2024年にリメイクされた『ドラゴンクエストⅢ』と同様に、2Dドットと3Dエフェクトを融合させた“HD-2Dスタイル”で描かれる。対応機種はNintendo Switch、Steam、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Microsoft Store on Windowsの5プラットフォーム。今回は、ドラクエⅠ&Ⅱをプレイするにあたって知っておきたい“勇者ロト”の詳細について解説する。
『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』の歴史とこれまでのリメイク版

『ドラゴンクエスト』は1986年にファミリーコンピューター向けに発売され、日本のRPGの礎を築いた作品だ。続く『ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』は1987年に同じくファミリーコンピューターで発売され、パーティ制や広大なフィールドの導入など、シリーズの発展に大きく貢献した。これらの2作品は、勇者ロトの血を引く主人公たちの物語として描かれている。
1993年には、スーパーファミコンで『ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ』としてリメイクされ、グラフィックの向上やインターフェースの改善が施された。これは1つのソフトにⅠとⅡが収録され、当時は斬新なタイトルであった。プレイヤーはⅠとⅡを好きな順番でプレイすることができる。
ちなみに、ファミリーコンピューターで発売された初代『ドラゴンクエストⅢ』の発売は1988年。その後、1996年にスーパーファミコンでリメイク版が登場している。ドラクエⅠ~Ⅲは、それぞれの物語が独立しながらも深く結びついている構成となっていた。
“ロト3部作”とは?シリーズの時系列と物語の繋がりを解説
ドラクエⅠ~Ⅲは、「ロト3部作」として公式にシリーズ化されている。発売順は前述のとおりⅠ→Ⅱ→Ⅲだが、物語の時系列はⅢ→Ⅰ→Ⅱが正しく、シリーズを通してロトの伝説が紡がれる。今回のリメイク版は正しい時系列に沿って発売。より物語の繋がりを意識しており、2024年のリメイク版ドラクエⅢでは、エンディングにドラクエⅡに繋がるハーゴンの存在を明らかにするなど、これまでに知られてこなかった新たな設定がドラクエⅠ・Ⅱで明らかになる可能性もある。
ロト3部作の舞台は、「天上世界」「中央世界」「地下世界」に分かれている。ドラクエⅢの始まりの世界は中央世界にあたり、物語の後半では「ギアガの大穴」を通じて地下世界である「アレフガルド」に足を踏み入れることになる。このアレフガルドの大陸はご存じのとおり、ドラクエⅠの舞台だ。それに続くドラクエⅡは、アレフガルドと世界マップの形状が大きく異なるが、同じ世界の話であり、アレフガルドの大陸とは別に精霊ルビスによって築かれた新たな大陸の冒険となっている。最後に、天上世界はドラクエⅢの真のラスボスである「しんりゅう」がいる場所を指している。


また、HD-2Dリメイク版ロト3部作について、公式は「ドラクエⅢの後に『ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ』をプレイすることで、三部作としての繋がりをより楽しめる展開を用意している」と発表している。リメイク版ならではの新要素が、物語の理解を深める鍵となるかもしれない。
“勇者ロト”の正体とは?称号の起源と血筋の謎に迫る

“勇者ロト”は主人公の名前と勘違いされることが多いが、ドラクエの世界における勇者に与えられる称号の名称である。ドラクエⅢでは、主人公が魔王ゾーマを討伐し、ラダトーム王から「ロト」の称号を授かる。これにより、彼の名は伝説となり、後の世代に語り継がれることとなる。ドラクエⅢの「そして伝説へ…」のキャッチフレーズは、世界を救った主人公が伝説であるロトになることを表したものだ。
しかし、ドラクエⅢの時点で“勇者ロト”の称号が存在している。ということは、「ロトの称号」は誰が作ったのか?という話になる。それに加え、初代シリーズの発売がⅠ→Ⅱ→Ⅲであることから、ドラクエⅠの主人公が勇者ロトであり、ドラクエⅡそしてドラクエⅢの主人公たちに受け継がれていく…と当時のプレイヤーたちが勘違いしたのは当たり前の話だ。しかし、これは間違いであり、前述したとおり正しい時系列はⅢ→Ⅰ→Ⅱとなる。では、ドラクエⅢの主人公が手にしたロトの称号とはなんなのだろうか?
その部分はゲーム内では語られておらず、公式が正史として認定している小説「精霊ルビス伝説」の中で記載されている。実はドラクエⅢ及びドラクエⅠの舞台となるアレフガルドの創世記には、暗黒の覇者から世界を救った伝説の英雄が存在し、その人物が元祖「勇者ロト」にあたる。それ以降は、その名を継ぐ形でドラクエⅢの主人公がロトの称号を授かることになる。
しかし、“勇者ロト”が実在したことは分かったが、ロト3部作は公式に“勇者ロトの血を引く主人公たちの物語“とされている。ドラクエⅢの主人公は称号を授かっただけであり、元祖である勇者ロトの血筋であるかは不明だ。そこで気になるのが、ドラクエⅢの重要人物の一人である主人公の父・オルテガは何者なのか?ということだ。ドラクエⅢの中では、「ポカパマズ」という偽名を使ったりして旅をしていたオルテガ。精霊ルビス伝説において、その本名が明らかになっており、「モルドム・ディアルティス・オルテガ」という正式な名が記載されている。一方、元祖ロトの名前は「ディアルト・バコバ・コリドラス」とされており、共通する名を持つことが分かる。これにより、オルテガはロトの子孫であり、ドラクエⅢの主人公もまたロトの子孫であることが分かる。そして、ドラクエⅠはドラクエⅢのはるか未来の話となっており、主人公はドラクエⅢの主人公の遠い子孫という設定だ。さらには、ドラクエⅠの主人公はりゅうおう討伐後にローラ姫との子供を授かる。ドラクエⅡはその100年後を描いた物語となっており、ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの女王の3人がその子孫にあたるのだ。よって、ドラクエⅠ~Ⅲの主人公たちは勇者ロトの血筋を受け継いだ人物ということになる。
一方、勇者ロトを巡る物語については、ドラクエⅪもその時系列にある。ドラクエⅪはドラクエⅢ以前の物語となっているが、前述した正式な勇者ロトの成り立ちとやや矛盾が発生する点があり、混乱する要素となっている。ドラクエⅪは後付けの設定となるため、ロト3部作とは混同しないという考えが一般的である。
『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』の追加要素と今後の注目ポイント

2024年に発売されたリメイク版ドラクエⅢは、美麗なビジュアルに加え、難易度設定を細かくしたことで幅広い年齢層にプレイしてもらえるタイトルとなった。しかし、その一方で戦闘アニメーションの簡素さやマップ移動の遅さ、まものつかいを追加したことによるゲームバランスの悪さといった課題も指摘された。これらの改善が『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』でどのように反映されるのかが注目される。

また、ドラクエⅡにおいては、新キャラクターとして「サマルトリアの王子の妹」が登場することが発表された。本来、ドラクエⅡのパーティは3人の旅となるが、今作では4人目の仲間としてプレイヤーと共に旅をする可能性が高いとされている。シリーズのファンにとっては、大きなサプライズとなる追加要素だ。
2025年発売!ロトの伝説を再び体験する準備はできたか?

HD-2D版『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』は、2025年に発売予定。ロト3部作の締めくくりとして、どのような進化を遂げるのか、非常に楽しみな作品となる。特に、ロトの物語がどのように語り直されるのか、新キャラクターが加わることでどんな変化が生まれるのかに注目したい。公式が発表した「驚きの新たな発見」とは一体何なのか?続報に期待したい。