人気ヒーローシューティングゲーム『Marvel Rivals』が、ついにPvEモードへと新展開を迎える。2025年10月23日から開催される新モード「ゾンビモード」は、Marvel Animationの人気アニメ『Marvel Zombies』とのクロスオーバーにより実現した特別なイベントモードである。
本モードでは、従来の4対4のPvPスタイルとは大きく異なり、ゾンビ化したヒーローやヴィランの大群に立ち向かうサバイバル形式のPvE体験が楽しめる。ハロウィンシーズンに合わせたダークな雰囲気も相まって、新たな楽しみ方がプレイヤーを待ち受けている。
ハロウィンに向けた“ゾンビ大襲来”
「ゾンビモード」は、アニメ『Marvel Zombies』をモチーフにした新たな期間限定イベントモードであり、最大4人の協力プレイに対応。プレイヤーたちは感染した敵の波状攻撃をしのぎながら、特定の目的を達成していく。単なる戦闘だけでなく、マップ内のギミックやボス戦といった多彩な要素も含まれており、戦略とチームプレイが問われるモードとなっている。
PvPとは異なり、チーム全体で協力してゾンビを殲滅するという共闘要素が強調されており、プレイヤー同士の連携も重要だ。

プレイアブルキャラは5体のみ―厳選された選出理由

今回のゾンビモードにおいて、使用可能なヒーローは以下の5体に限定されている。
- ソー(Thor)
- ブレイド(Blade)
- マジック(Magik)
- ジェフ・ザ・ランドシャーク(Jeff the Land Shark)
- パニッシャー(Punisher)
キャラクター数が43体以上いる本作において、たった5体のみの選出という点には一部ファンから疑問の声も上がった。しかし、開発元であるNetEaseのプロデューサー、ダニー・クー氏は、「今回は初のPvE導入ということもあり、あえてスモールスケールでリリースする」と明言している。
その狙いは、“バグの最小化”と“ユーザーからのフィードバックを受けた段階的な拡張”であるという。完成度を優先した戦略的な判断であり、長期的にはキャラの追加やモードの常設化も視野に入れているとのことだ。
また、キャラ選定に関しても明確な理由が存在する。ソーとブレイドはすでにアニメ『Marvel Zombies』に登場していたことから自然な選出とされ、ジェフとマジックはファン人気の高さ、パニッシャーは「銃火器を扱うキャラ」としてPvEに適していたことが理由だという。

ボスとして登場する“ゾンビ・ネイモア”と“デッド・クイーン”
本モードにはゾンビ化したネイモアや、スカーレット・ウィッチの別バージョンである「Queen of the Dead」など、PvE専用のボスキャラクターも登場する予定である。彼らは通常のPvPには登場しない特別仕様の敵キャラとして設計されており、独自の攻撃パターンやフェーズチェンジがある。
このように、ゾンビモードは単なる敵のラッシュを凌ぐだけでなく、しっかりとしたボス戦や演出が用意されており、完成度の高さがうかがえる。
今後の展開とモードの定着に期待

現在のところ、ゾンビモードは期間限定イベントとしての位置づけであるが、開発チームはユーザーの反応次第で恒常化やさらなるアップデートの可能性も示唆している。特に、新しいヒーローやマップの追加、PvE専用報酬などが想定されており、プレイヤーの意見が今後の展開を左右する重要な要素になるだろう。
PvP主体のMarvel Rivalsに新たな風を吹き込むこのゾンビモード。普段は競技性の高いPvPに疲れているプレイヤーも、今回のPvEイベントを通じてまた違った形で本作を楽しむことができるはずだ。
10月23日の実装を前に、今から注目しておきたい注目のモードである。ファンはもちろん、PvEやゾンビ系ゲームに興味のあるプレイヤーも、この機会を見逃すべきではない。