【PlayStation6】Project Amethystが示す新技術と、2027年~2028年発売の可能性

Playstation

ソニーとAMDが共同で進める次世代グラフィックス技術「Project Amethyst」に関する情報が明らかになり、PlayStationの次世代機「PS6(仮称)」の発売時期や性能に関する噂が再燃している。

PS5の発売から7年が経過する2027年秋をターゲットとする説が濃厚となる一方で、技術成熟度を考慮した2028年後半説も存在する。本記事では、最新リークと公式発表をもとに、PS6の技術、スペック、発売時期を総合的に考察する。

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AI・光・データ圧縮――PS6を支える三本柱の技術

2025年10月、ソニーとAMDは公式YouTubeチャンネルで公開した動画「From Project Amethyst to the Future of Play」において、次世代ゲーム機に向けた最先端の技術を紹介した。動画内でPS5のリードアーキテクトであるマーク・サーニー氏は、これらの技術がまだシミュレーション段階であるとしつつも、「数年後の次世代コンソールに搭載するのが楽しみ」と語り、PS6への実装を強く示唆した。

この動画や複数の報道では、特に注目される新技術が三つ紹介された。まず「Neural Arrays(ニューラルアレイ)」は、GPU内部の複数の処理ユニットが連携し、AIによるアップスケーリングやノイズ除去などの処理をリアルタイムで効率良く実行する仕組みである。次に「Radiance Cores(レイディアンスコア)」は、光と影の表現をリアルタイムかつ高精度で処理するための専用コアであり、従来よりも美しく自然なライティングを実現できる。さらに「Universal Compression(ユニバーサルコンプレッション)」は、テクスチャに限らずすべてのデータを圧縮し、メモリ帯域を効率的に活用することで、高精細かつ滑らかなゲーム体験を提供する技術である。

これらの革新的な技術は、従来のゲーム機では実装が困難とされ、PS6に向けた新たな世代のゲーム体験を象徴するものとなる可能性が高い。

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2027年発売説を後押しする信頼筋の証言

信頼性の高いリーカーであるKeplerL2氏は、次世代PlayStationの発売が2027年であることは単なる検討段階ではなく、予期せぬ遅延がなければ実行される確定的な計画であると語っている。これと同様に、ソニーは2027年発売の方針を固めているとする情報も複数の情報筋から発信されている。また、YouTubeチャンネル「Moore’s Law is Dead」では、PS6の製造が2027年中頃に始まり、同年秋には発売される予定であると伝えている。

このような情報は、PS3からPS4、そしてPS5へと続くソニーの約7年ごとの世代交代サイクルとも一致しており、2027年が自然なタイミングと考えられている。

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据え置き型Orionと携帯型Canis、2モデルの展望

リークによると、PS6は据え置き型と携帯型の2モデル展開が予定されており、それぞれ「Orion」「Canis」というコードネームで呼ばれている。

据え置き型「Orion」は、AMDと共同開発されたセミカスタムの「Orion」チップを搭載し、3nmプロセスで製造される見込みである。CPUにはZen 6アーキテクチャのコアが7〜8基、さらに低消費電力のLPコアが2基搭載され、最大で10コア構成になるとされている。GPUはRDNA 5アーキテクチャで、52〜54のコンピュートユニットが2.6〜3.0GHzで動作し、演算性能は約34〜40TFLOPSに達する。メモリはGDDR7規格で最大40GB、帯域幅は640GB/sを超えると予測され、消費電力は160W前後に抑えられる見込みである。これにより、PS5と比較してラスタライズ処理は約2.5〜3倍、レイトレーシング性能は6〜12倍の向上が期待されている。後方互換性はPS4およびPS5に対応する予定だが、PS3については不明である。

一方、携帯型の「Canis」は、より軽量な構成でありながら、PS5のローパワーモードに近いパフォーマンスを提供するとされる。CPUにはZen 6cコアを4基、GPUには12〜20のコンピュートユニットを搭載し、メモリは16GBのLPDDR5Xが採用される予定だ。消費電力は約15Wに抑えられ、持ち運びやすさと性能を両立したモデルになると予想されている。ドッキングによるテレビ出力、USB-C対応、高速充電、M.2 SSDスロットなどの現代的な仕様も備える可能性がある。

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PS6はいつ発売されるのか?現実的なシナリオとリスク

現在の情報を総合すると、PS6は2027年秋に発売される可能性が最も高いとされている。これは、PS5の発売から7年という節目に当たり、ソニーのこれまでの世代交代サイクルとも一致しているためだ。ただし、技術の成熟状況や市場環境、製造の進捗状況によっては、2028年後半へと発売が延期される可能性も否定できない。

また、ソニーのCEOである西野秀明氏は、2025年6月の投資家向けインタビューで「次世代コンソール戦略は最優先事項」と語っており、同社が新たなハードウェア開発に本腰を入れていることは確実である。これまでの発言や開発状況からも、2027年から2028年の間にPS6が登場する可能性は非常に高い。

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PS6がもたらす次世代ゲーム体験に期待

今後、PS6に関する情報が正式に公開されるタイミングとしては、2026年秋頃に名称やコンセプトの初公開、2027年1月のCESにおけるハードウェア発表、同年夏の製造開始と予約受付、そして2027年10月または11月の正式発売が予想される。これらの情報に注視しておくことが、いち早くPS6の全貌を知る手がかりとなるだろう。

Project Amethystによって明らかになった革新的な技術や、信頼性の高いリーク情報によって、PS6はこれまでにないゲーム体験を提供するコンソールとなる可能性が高まっている。発売時期は2027年秋が有力とされるが、公式の発表や市場の動向によっては変更されることもある。今後もソニーとAMDの動向を注視し、次なるPlayStationの全容に備えたい。