【モンハンワイルズ】製品版レビュー、新要素・魅力・難易度・マルチプレイの評価をチェック

ゲームレビュー
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「モンスターハンターワイルズ」の魅力と感想

「モンスターハンターワイルズ」は、シリーズの進化を象徴し、多くのプレイヤーたちが心待ちにしていた最新作だ。前作のPS5版「サンブレイク」から約2年ぶりのリリースとなり、10体以上の新規モンスター、戦闘中の武器切り替え、環境変化する広大なマップなど、多くの新要素が追加されている。

本作は従来の狩猟体験に加え、没入感のあるストーリーやダイナミックな環境変化など、よりリアルなハンティング体験を提供することを目指している。果たしてその仕上がりはどのようなものなのか、詳しくレビューしていく。

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シリーズ初の没入感のあるストーリー展開

「モンスターハンターワイルズ」のストーリーは、シリーズとしては異例とも言えるほど力が入っている。これまでの作品ではストーリーはあくまで狩猟の舞台設定に過ぎず、プレイヤー自身が語られる物語に深く関与することはほとんどなかった。しかし、本作では主人公とオトモアイルーが会話をし、ストーリーの選択肢をプレイヤーが決定することで、より深く世界観に入り込めるようになっている。

特筆すべきは、ストーリー進行のシームレスな構成だ。これまでのシリーズでは、ストーリーと狩猟が明確に分かれており、ムービーが終わると一旦拠点に戻るか、クエストを受注し直す必要があった。しかし本作では、フィールド上でクエストが始まるため、ストーリーと狩猟が途切れなく進行する。それはまさにRPGを楽しんでいるかのようであり、このシームレスな展開が、没入感を大きく高めている。

さらに、シリーズ過去作との関連性も匂わせる要素が随所に見られる。特に「MH4」のキャラクターや「禁足地」といったワードが登場し、過去作のファンにはたまらない要素が含まれている。もし「MH4」をプレイ済みのプレイヤーなら、懐かしくも思わずニヤリとする場面が多くあるだろう。

一方で、ストーリーの核心部分である「禁足地の謎」が下位終盤で明かされてしまうため、終盤の展開がやや平坦に感じられる。また、資料集や過去作の知識がないと理解しにくい場面も多く、新規参入者は度々疑問が残るかもしれない。

さらに、ストーリー進行中のムービーが頻繁に挿入されるため、テンポが悪く感じることがある。特にモンスターとの対戦ごとにムービーが挿入されるため、狩猟のリズムが崩れやすい。スキップ機能は用意されているが、ストーリーを楽しみたいプレイヤーにとっては歯がゆい部分となっている。

さらに言うのであれば、ストーリー中のイベントの中には、仲間のCPUに着いていくシチュエーションが多々ある。仲間たちと会話しながらゆっくりと歩き出すのだが、これはムービーではないのでスキップ機能も無く、これには煩わしさを感じるかもしれない。もちろん、それも含めてストーリーのリアルさを楽しむのが一番良い。

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戦闘システムの進化と新要素

武器と新アクション

モンスターハンターワイルドの剣と盾を使うハンター

本作では、従来の14種類の武器種が継続して採用されている。新たな武器種の追加はないものの、各武器に新アクションや新スキルが実装され、プレイの幅が広がった。

例えば、ハンマーは「渾身溜め」による強力な攻撃が可能になり、「鎖刃刺撃」という新スキルでは、傷をつけやすくなり、攻撃でダメージを蓄積させると、追加で無属性ダメージが発生するというような、新たに追加された傷システムに対するスキルも登場している。さらに、すべての武器に新たな攻撃モーションが導入されており、使い慣れた武器でも新鮮な操作感を楽しめる。

モンスターハンター ワイルド

次に、新しく追加された要素として、「セレクト」がある。騎乗生物が登場し、それに乗って移動ができるというもので、目的地までオートで移動したり、移動速度が上昇するなど、移動に対するストレスが改善んされている。

戦闘中の武器切り替え

本作最大の特徴の一つが、戦闘中に武器を切り替えられるシステムだ。プレイヤーは「セクレト」によって装備を積み込むことで、近接武器と遠距離武器を使い分けることができる。

この機能により、モンスターの動きや状況に応じて戦術を柔軟に変えることが可能となった。例えば、遠距離武器でモンスターの弱点を狙い、隙を突いて近接武器に切り替えて畳み掛けるといった戦略的なプレイが求められる。

また、過去作では装飾品や防具にのみスキルが付与されていたが、本作では武器にもスキルが付くようになり、ビルドの自由度が向上している。

ただし、「モンスターハンターワイルズ」に総じて言えるのが、操作性が良くないことだ。思った所でスムーズに武器を切り替えられないことが多々あった。この辺は改善の余地があるだろう。

難易度と戦闘バランス

「モンスターハンターワイルズ」の難易度は歴代シリーズと比べて低めに設定されている。モンスターの体力が少なく、ハンターの攻撃力が高いため、クエストのクリア時間は短めだ。下位のクエストは5分程度、上位のクエストでも10分足らずで終わることが多く、達成感に欠ける。

また、過去作にあった「極限」や「超特殊許可」のような高難度クエストが存在せず、クリア後に挑戦するべき強敵モンスターも不足している。個人的にはモンスターハンターに関わらず、“高難易度=攻撃力が上がる”という単純なものはあまり好きではない。超特殊許可はそれに該当するが、一撃でも喰らえば瀕死もしくは死亡というものよりは、敵の行動やテクニカル的な部分での難易度が上がるシステムにしてほしい。ただ、現状の「モンスターハンターワイルズ」には高難易度クエストは設定されておらず、それ以前の問題である。エンドコンテンツとしての魅力に欠け、アップデートが実施されるまでは、長期的なプレイには物足りなさを感じるプレイヤーも多い。とはいえ、早速アップデートが実施され、新たなクエストが登場するなど、改善はそれほど時間がかからなそうだ。
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傷システムと集中モード

新システム「傷システム」では、モンスターの特定部位を集中的に攻撃すると傷が開き、ダメージが増加する。さらに続けて同じ部位を攻撃することで傷を破壊し、モンスターの動きを鈍らせたり、ダウンを奪うことができる。これによってより戦略的な狩猟が可能になった。

一方で、このシステムは動きの速いモンスター相手には狙いづらく、上手に使い分ける必要がある。特に新モンスター「ヒラバミ」は動きが速く、狙った部位を攻撃し続けるのが難しいため、腕の見せどころになるだろう。

新規プレイヤー向けの配慮

本作は新規プレイヤーがスムーズにゲームへ入り込めるよう、多くの改良が施されている。メニューやヒントが分かりやすく整理され、クイックスロットやショートカットの使い勝手が向上。モンスターのドロップアイテムが詳細に記載されるモンスタージャーナルが導入され、何を狩るべきかが明確になっている。また、戦闘のコントロールやモンスターの動きもスムーズになり、プレイの快適さが向上し、ゲームの難易度も初心者向けに下げられている。